~ IT未経験からの道のり08
テスト業務と呼ばれるシステム画面を検証する簡単な業務だった。しかしながら、障害チームだったため、他のチームからの障害報告があがってきたものを解決していかなければならないのだが、なんせ未経験で対応できるはずもなく、なんの役にもたたなく、私が出来そうな仕事を複数の人から、あれこれと頼まれて作業に徹した。
毎日、現場を終える時間は23時ぐらいになっていた。
できない事ができるようになった時は気持ちも前向きになれて、長時間の勤務も疲れなかったが、ほとんどは出来ないことが多く、半年ほどで心が折れた。
残念ながらIT業界最初の就職は失敗に終わった。
それからまた、派遣会社に登録して、半年程インターネット光接続の個人・法人の出張サポートの仕事に従事した。
次に2社目として、通信インフラ系の会社に就職した。その会社は元々電話系の工事をメインに行っていた会社だった。
私はMicrosoftのサーバー系の資格をいくつか持っていたので、データセンターに配属された。実機をさわる経験が全くなかったので、実質完全未経験同様な形で、現場でゼロから色々教わった。そこには様々なWindows ServerからUNIX系サーバー、ネットワーク機器製品がたくさんあった。
監視と運用業務だったが、現場メンバーとしては半年程の経験をして、1作業員として一人前になった。
1人前になり、やっとこれから現場に恩返しをしていかなければならないという立場だったが、自分の所属している会社の社長の相談役から声がかかり、強制的に本社に戻された。
現場に対して本当に申し訳ない限りの気持ちだったが仕方がなかった。
本社に戻されて私に課せられた任務は会社の立て直しだった。本社にいるメンバーにはやる気や意欲がない空気感でいっぱいだった。
たった1人の私はまず自分の仲間を増やした。過去フリーター時代に共に働いた人に声をかけたり、開発会社の現場で一緒にいた同じ会社の社員だった人に声をかけて、こちらの会社に来てもらった。
後に私は事業部長になったが、当初は何の役職もないまま、会社の空気を変えて行かなければならず、やる気あるメンバー達で空気感を変えていって、やる気のない人は徐々に会社を去っていった。
それから私は転職してきてもらった相棒と共に、社員の採用から教育、取引先の開拓、営業、労務管理、契約書作成や請求書作成などすべてやった。社長がするべき資金繰り以外はすべてやった。
はじめて経験する業務もあったが、前述のとおり、私の仕事の力は10年勤めあげたファーストフード店で培ったものが土台にあり、身についた感覚を知識を置き換えて臨んだ。