~ IT未経験からの道のり05
自分から望んで嘆願した正社員途用への話だったが、お断りすることにした。迷いは全くなかった。結局辞退する形になってしまったが、自分の中では「勝った」と思った。自分の実績を基に前例のない正社員途用への初めてのケースを勝ち取れただけで十分だった。
自分の頭の中は既に新たな道へ進む気持ちで一杯だったので、転職ではなく留学という道を選んだ。
韓国での語学留学では一番初級のクラスから始めた。会話はできないが他の生徒よりは基礎があったため、余裕をかましていた。その当時、韓国では日本語を学んでいる学生や社会人が非常に多かったため、たどたどしい単語を並ばせただけの言葉でも、会話が結構成立した。
元々、辛い食べ物が得意でお酒も大好きな自分は、結構な頻度で韓国人の友達と飲みに行っていた。
留学した時点での私の年齢は29歳だったため、ほとんどの友達は年下で、飲みに行く際は決まって私がおごっていた。
アルバイトも結構した。日本語カフェでアルバイトしたり、焼肉屋でアルバイトしたり、大学サークル内での日本語教師的なアルバイト、韓国大手のサムソンで課長をしている方へのマンツーマンでの日本語教師など掛け持ちで沢山働いた。これは当初、日本で留学生達が学校以外の時間はフルタイムでアルバイトをして、生計を立てながら頑張っている姿を見ていたので、同じように自分も頑張ろうと思った。単に、留学の際の資金があまりなかったこともありましたが。
ただ、韓国でのアルバイトは日本と違ってフリーターのようにフルで毎日働いても、一人暮らしなど出来ないぐらい時給が非常に安くて、当初良くて時給300円程度だった。
そんな中、頻繁に飲みに行ってはおごっていたので、資金はあっという間に尽きていった。
気が付けば学校でも、「金子さんの言葉は文法がめちゃくちゃだよ」と言われ、初級から中級へのクラス替えの際も私だけ進級できなくなる可能性になった。あ、また高校の時と同じだと思った。